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Art Bird Green Books(1)

樹から、樹へ、樹とともに、from Trees to Trees with Trees


    xcPhotographic Trees around world, around us..cv  

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  ■■世界の写真家が写した世界の樹木のこと、そしてわたしたちの周りの樹木の世界のこと 

ストリート・スナップ・シューター、ファッション・フォトグラファー、ニューカラー・フォトグラファー、ドキュメント・フォトグラファーといった写真家のカテゴリーにはかかわりなく、世界のフォトグラファーたちは、意外にも数多くの樹木の写真を撮ってきています。ストレートに樹木をテーマにしている写真家もいれば、樹木をなんらかの象徴として扱う写真家もいますが、その真意と狙いはそれぞれの写真家のフィロソフィーや考え、感性によるため、写真としてあらわされるイメージはさまざまです。ただ、その一方で、多くの写真家を貫いて共通するイメージの”根っ子”のようなものがあるのではと、考えさせられます。もしあるとすればそれは何なのか、樹木が写された写真から、何が伝えられようとしているのか、それを探ってみたいとおもい、はじめてみました。

リー・フリードランダーのTree Pictures:
ウジェーヌ・アッジェの写真にすでに関心をもっていたフリードランダーが、さらにアッジェの写真に対して関心を深めたのは1972年に、 MoMAのジョン・シャーカフスキーが2回目のアッジェ回顧展を開いた時だった。その回顧展は「Atget's Trees」と銘打たれたものだった。その後フリードラダーは写真集「Flowers and Trees」(1981)を刊行するまでに2度、日本に来て桜-Cherry Blossomsを撮影する。刊行後にもさらに2度、桜のシーズンに再来日しているほどだ。
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                               ➤➤more pics➤➤リー・フリードランダーのこと&写真集 df            

ウィリアム・エグルストンのTree Pics :
いわずと知れた”カラー・フォトグラフィーの父”と呼ばれるW.エグルストンのカラー・フォトグラフィック・イメージから3点をピックアップ。すぐ手元にあった写真集「The Democratic Forest」をめくってみると、あっといいう間にTree Picsが群れはじめた。セレクトしてみた3点はどれもエグルストンのミステリアスでストレンジフルな匂いが濃厚に立ち籠めている。樹木の根元に古い型の自動車や犬が寝ころんでいたりするだけなのだが、中央の写真など、自動車と犬が樹を中央にミステリアスな空気を放っていて再びうならせてしまうのだ。また右の写真は白いワンちゃんは、白い花をつけた樹と、その樹が落とすまだら模様の影に入り込んでしまいエッシャー風のだまし絵っぽくなにはじめようとさえしているようだ。しかし、樹はこうしてみると、文明社会の中ではなにか人工的なものとか、小動物とか、人であったり、それが一つのフレームにうまく入りこんでいた方が、樹木の元来もつ不思議なパワーや聖性を発揮するような気にもさせられる。それはエグルストンの腕なのだろうが。ちなみにこの写真集の「デモクラティック・フォレスト」とタイトルはさすがに意味深い。英国の法律上では単に「Forest」と言った場合、王室御料地とか王室御猟場の意味らしいが、そこまでイメージを広げなくとも、一般のForestという言葉に、Democratic-大衆の、民衆の、という言葉をもってきたわけだ。確かにエグルストンの写真に写る、自動車も、犬たちも王室御用達(米国には王室がないからそれでけでもDemocraticではあるのだが..)ではなく一般的にみかけるものである。そしてさらに「デモクラティック・フォレスト」のイメージは日常の中へ、日常が陽を浴びてざわめく色彩へと視覚と意識をフォーカシングしていくのだ。
    
                               ➤➤more pics➤➤ウィリアム・エグルストンのこと&写真集 cv           

カート・マーカスのTree Pics :
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                                ➤➤more pics(未)➤➤カート・マーカスのこと&写真集 cv           

ブルース・ウェバーのTree Pictures:
亡くなったマイケル・ジャクソンの「ネバーランド」は、ディズニーランドのように外界とは遮断された究極のファンタジーの世界。ウェバーの”ジェントル・ランド”は、樹木と湖と大地の自然のなかにその理想形をつくりだしている。インディアンやカウボーイのイメージと、愛犬たちの生き生きした姿、自然界のイメージと自然の中のハイセンスなライフスタイルのイメージ、それにウェバー自身の理想形と実践が重層的に織りなして生み出されている。
    
                                  ➤➤more pics➤➤ブルース・ウェバーのこと&写真集 cv  

リチャード・ミズラックのTree Pictures:
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                               ➤➤more pics➤➤リチャード・ミズラックのこと&写真集 cv  

鈴木理策のTree Pictures:
鈴木理策の写真には、生まれ故郷である熊野の御灯祭を撮った第一作品集「KUMANO」(東京・皇居から熊野に至る)から、青森・恐山から熊野に旅する「Piles of Times」、ポール・セザンヌが描いた山に向かった「Mont Sainte Victoire」や「SAKURA」(吉野で撮影)に至るまで、つねに樹木が自然と写し込まれる。それは聖地で撮られるというより、何年もかけ繰り返し、絶えず聖地に向かう魂の軌道があるからだ。そこは日常とハレ、生と死、有と無が変換する場所でもある。
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                                      ➤➤more pics➤➤鈴木理策のこと&写真集 cv 

 藤原新也のTree Pictures:

 「私はアジアにおける暗い光が好きだった...太陽が沈み、夜に至る前のわずかの時間帯の中で見える薄明の情景。そのたゆたうような安寧。今まで強い光で押さえつけられていた生きものや事物の内部が解放され、それが薄明の中に溶けて一体となる、あお柔らかな数瞬の至福の時。それが肉感的な快感を伴って私の視覚になだれ込んで来た」全東洋写真より
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                                     ➤➤more pics➤➤藤原新也のこと&写真集 cv 

小林のりおのTree Pics:
すでに私たちは現実の風景は、すでに薄明のなかになく、土地は土地成金だけのものではなく経済の中にどっぷりと浸ってしまっていることを嫌というまで知らされてしまっている。多摩市、八王子市、稲城市、川崎市麻生区・緑区と、小林のりおはその開拓の歴史と現実をその粘りっこさで見続けてきた(一部定点観測)。薄暗がりの中にあった土地は、見事に白光のなかに晒され宅地となり夢の一戸建て住宅が出現していく。
   
                                      ➤➤more pics➤➤小林のりおのこと&写真集 cv 

アンドレアス・グルスキーのTree Pics:
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                            ➤➤more pics(未)➤➤アンドレアス・グルスキーのこと&写真集 cv 

ヘルムート・ニュートンのTree Pics:
 ヘルムート・ニュートンと、樹木はまるで関係なさそうに思えるが、興味深いことに、ニュートンが1980年にニュートンの名を決定的にした「ビッグ・ヌード」シリーズを撮る前年に少年時代を過ごしたベルリンの記憶と自然の中で撮影をしているのだ(下の中央の写真)。また左下の写真は、ニュートンがかねてからドッペルゲンガーに取り憑かれていたニュートンが、それを逆手にとって作品としてクリートしたものだが、この時も自然の樹木の中に入って撮影している。樹間での撮影は、メンタル面で危機的な時、またチェンジが必用な時にきまってあらわれるといったら言い過ぎであろうか。
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                              ➤➤more pics➤➤ヘルムート・ニュートンのこと&写真集 cv 

ベルナール・フォコンのTree Pics:

    

                              ➤➤more pics➤➤ベルナール・フォコンのこと&写真集 cv 

ジャッキー・ニッカーソンのTree Pics:
アフリカ・マラウィの原野は、コーヒーとティーをプランテーション栽培する国際的大企業によって多くを所有され、ほんの僅かな土地だけが小さな家族によって耕されている。一つのプランテーションは5万人が働き、学校やお店やソーシャル・クラブなどが備わっている。とくに朝早くのティー・プランテーションの摘み取りでは朝露で濡れるためウォータープルーフの衣類を身にまとう。それがボロボロになり重ね着していくので、それが神々しいまでに見事な美しさすら放つ。

   

                           ➤➤more pics(未)➤➤ジャッキー・ニッカーソンのこと&写真集(工事中)  

ピーター・ビアードのTree Pics:
ピーター・ビアードはカレン・ブリクセンの著書『Out of Africa」を読み、1955年、17歳の時に、アフリカに誘われる。そこで野生そのものの生活の写真を(アフリカに行く前に写真を好きになっていた)数多く撮り、時に動物の血や自分の血、何処かでみつけてきたオブジェ、動物のドローイングと写真を用いコラージュのように日記をしたてあげていった(日記は子供の時からの習慣だった)。下の写真に見られるように動物と人間と樹木はそれぞれが近いところにあった。

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                              ➤➤more pics(未)➤➤ピーター・ビアードのこと&写真集cv 

エド・ルシャのTree Pics:
1960年代後半からコンセプチャル・ブックを毎年のごとく陸続とセルフ・プブリッシュしはじめ、蛇腹フォーマットが印象的で実験性あふれる作品集「サンセット・ブルーバード」は写真集史のなかでも異彩を放っている。ここにピックアップしたのは「A Few Palm Trees」(1971)で、各ページに一点のパームツリーが単に写っているだけのもの。地面も背景もまったくそぎ落とされ、その形態だけがミニマルなホワイトバックを背景に、アーティスティックなポートレイト写真のように撮られ、同じサイズにプリントされおさめられている。
   
                                 ➤➤more pics(未)➤➤エド・ルシャのこと&写真集 cv           

アンドレアス・ファイニンガーのTree Pics:
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                        ➤➤more pics(未)➤➤アンドレアス・ファイニンガーのこと&写真集 cv    

ロベルト・ドアノーのTree Picture

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                             ➤➤more pics(未)➤➤ロベルト・ドアノーのこと&写真集 cv   

ラルティーグのTree Picture
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                               ➤➤more pics➤➤ラルティーグのこと&写真集 cv   

トーマス・シュトルースのTree Picture
シュトルートの写真集に鮮やかな黄色の花-タンポポ(Dandelion)が表紙になったものがあります。1991年スイスの新しいホスピタル(プライベート・クリニック)に依頼され、シュトルートのアイデアで、37の病室を飾ったものです。2種のタンポポの花の写真を病人の頭の上の壁に、そして外の風景写真が足下の壁に掛けられました。これは病人を外界にコネクトする意図で、病院の周囲の自然環境を病室に持ち込むものでした。病院はつねに外界と患者を隔てるものだったわけです。それでは病人は精神的にも外界と隔絶されていくばかり。写真は外界を写しこみその映像イメージを隔離された部屋の中に招き入れることができます。その写真を通じて患者は対話をはじめるのです。

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                            ➤➤more pics➤➤トーマス・シュトルースのこと&写真集            

ウォルフガング・ティルマンスのTree Picture
   
                           ➤➤more pics(未)➤➤ウォルフガング・ティルマンスのこと&写真集  

 マーク・ボスウィックのTree Pictures:
 

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ナン・ゴールディンのTree Picture
ナン・ゴールディンの写真は、彼女や彼女の友人たち、仲間たちののっぴきならない人生を撮ってきたものなので、そして人への深い愛情と哀惜への深さがイメージを覆いつくしていたので、樹木がどこかに写っていたような記憶がなかった。写真集「I 'll be your Mirror」をひらけたら樹木が散見されるのだ。おそらく大切な人を失った時の自身の心の反映として写されたようだ。そのためナンの樹木は樹木そのものを撮ったものではなく心理を反映し、とめどなく悲しくさめざめとしている。
   
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テリー・リチャードソンのTree Pictures:

   

                             ➤➤more pics(未)➤➤テリー・リチャードソンのこと&写真集  

デヴィッド・ベイリーのTree Pictures
キューバ撮影のチャンスを獲たデビィッド・ベイリーの写真集「Havana」。路行く所にチェ・ゲバラの大きなプロパガンダ・ポスターがある。興味深いことに左下のカゲバラのポスターの背景の色が、かつての強烈な赤色中心にした色彩ではなく緑色なのだ。右下の写真は、おそらくは兵士たちがトラックに乗って緑深い場所に向かっていく。そうキューバ革命は、アメリカの多国籍企業がキューバの国土を徹底的に開拓しプランテーション化していったのも原因の一つだった。その様子は映画「ゴッド・ファーザー;Part2」によく描かれている(イタリアン・マフィアとユダヤ系マフィィア、それに米国多国籍企業それぞれの思惑が入り乱れている最中にカストロが狼煙をあげた。
  
                           ➤➤more pics(未)➤➤デヴィッド・ベイリーのこと&写真集  

ウォーカー・エバンスのTree Pictures
単に樹木写真というくくりなどでは存在しないウォーカー・エヴバンスの写真であるが、手元にある写真集「Walker Evans」by MoMAを、ひらりと繰ってみて驚くのは、アラバマやルイジアナ、ヴァージニア、ニューヨーク州などで撮られた写真に、人間が入植し開墾してしまったその土地のあられのなさを象徴するかのような樹木がひっそりと、建物の脇や背後に確かに写り込んでいることだ。下の写真(右)は、ルイジアナのホワイト・シャペルだが、この白亜の大きな教会は、ベレ・グローブというプランテーションで働く人々のために建てられたもので、写真中央手前には土地に根を深く張った大きな樹の切り株が見え、その切り株と教会との間には恐らくは教会に合わせて植林された木々が見える。左下の写真はペンシルバニアのイートンで後方の建物群は樹木が密生する山を切り崩してつくられたものだ。手前に電信柱と一本の葉をすっかり落とした樹があるのが象徴的だ。
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                          ➤➤more pics➤➤ウォーカー・エバンスのこと&写真集  

セバスチャン・サルガドのTree Pictures
大作写真集「Workers」以来、どこか意識の底で、また視覚的にも、見慣れてしまった感があるサルガドの写真であったが、あらためてサルガドの足取りと写真を辿っていくと、その強靭な姿勢と行動力と写真のパワーに圧倒されるしかない。写真家ジム・ゴールドバーグもヨーロッパ内の移民や移住について新たなプロジェクトとして動いているが、Magnumのメンバーだったサルガドの影響が大きいだろう。左下の写真は、夜行の移動を終えた避難民たちが、エチオピア空軍の監視を避けるために大きな樹の下で身を潜め休息しているもの(1985年撮影)。エチオピア政府は彼ら避難民を隣国のスーダンに逃げられないように監視している。樹木が空からの監視を避けるための命綱になり、またひとときの安寧を与えてくれる。右の写真は、エチオピアのマリで撮影されたものだが(1985年)、向こう側にみえる一本の枯れ木のように痩せほそってしまっている裸の少年が呆然とて立ち尽くしている。かつては西アフリカ最大の湖(Faguibine)を容易に見つけることができたが、今では温暖化で湖が干上がってしまい最後の一滴を見つけようと歩き回っている姿なのだ。 
  
                           ➤➤more pics➤➤セバスチャン・サルガドのこと&写真集  

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  ウジェーヌ・アッジェ   W.ティルマンス    ジョエル・スターンフェルド    東松照明      

 

    

   ハリー・キャラハン     上田義彦       ジェフ・ウォール    アルヴァレス・ブラーヴォ