1974年初版の写真集「The New West」は、ルイス・ボルツの「Park City」なんかと同様、やはり手元に置いておきたい写真集の一つだ。復刻版が2000年に出るまでは、「Park City」よりも数倍入手しずらかったし高額だったので復刻版が出た時はびっくりしたものだ。それがまた2008年に再販がかかる。本書のテキストにも、「アメリカでは20年ごとに歴史を変える凄い写真集が出る。1930年代がウォーカー・エバンスの「American Photographs」、50年代がロバート・フランクの「The Americans」、そして70年代が「ロバート・アダムスの「The New West」だ...」というような触れ書きがある。ただ前2作品よりも控えめでクールなので、人によては付き合い方がまったく分からない異性に出会った感じがするかもしれない。1996年に出た「What we bought: The New World」もいったん入手したら手放しがたい写真集で、こちらも2009年に復刻されるまでかなり入手困難でプレミアが付いていたものだった。しかしアダムスの写真集は、まるで猫のようでまったくなれなれしくしてこないが、いないと何処にいるんだろうと俄然気になってしょうがない写真集なのだ。